ものづくりの喜びを知っている子どもの作品1

子どもが夢中になるものは二種類に分けられます。

「与えらえるもの」受動的 or 「自ら作り出すもの」能動的

テレビやYouTubeに子どもは夢中になりますが、これは与えられたものです。
アートは楽しみを自ら作り出し夢中になるものです。(大人の皆さんもどんなことに夢中になっているのか2つのパターンに分けてみることをオススメします。どちらにも当てはまる場合もあります。)

びじゅつ教室では作り出す喜びを感じてほしい、作り出す力を伸ばして行きたいと考えています。

今日は夏休み明け1回目のレッスンです。
小学一年生の女の子たちがぬいぐるみを持って来ていました。レッスン前に友達同士でごっこ遊びを楽しんでいます。

そのうちの一人Sちゃんが『そうだ!洋服つっくろ〜♪』どうやって作るのかな、と見ていたら、折り紙一枚&はさみでどんどん作り出していました。

おりがみをぬいぐるみに合わせてハサミでちょきちょき、まるで立体裁断のように作り出しています。

ぬいぐるみを切ってしまわないかどきどき。気をつけてね〜。

3人分の洋服の出来上がり。
子どもの発想力に驚きました。手元にあるもので、自分の想像を形にすることができる、自ら作り出すことに夢中になっている様子が愛おしく感じました。

完成はこちら・・モデルさんになって記念撮影です。

完成したことを先生も一緒に喜び、写真を撮ってあげる・・作品を認める行為です。作者であるSちゃんを認めることにも繋がります。

お子さんが制作しているときにはそっと見守り、子どもた制作で大切にしているところを見つけ、共感することが大切です。
今回なら、「はさみ気をつけて!危ない」と止めてしまったり「後ろ裸だよ(笑)」(←からかいながら言ってしまいそうな一言ですね。一緒に笑っちゃうかもしれないですが、女の子にはリスクが高いと感じます。子供の個性にもよりますがあまり言わないほうがいいかなと思います。)「もっとこうしたら」良かれと思ってもこのような言葉は余計な一言です。手伝いたくもなりますが我慢して待つことがとても大切です。「気をつけてゆっくりね、できたら教えて 楽しみにしてるよ」注意を促しながら応援する声掛けをお願いしたいです。

「楽しそうだね」とその姿に共感するつぶやきも効果的です。

どこか誇らしげなSちゃんの様子にますます嬉しい気持ちになりました。




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PROFILE

つぶつぶ先生
つぶつぶ先生
橋本円(はしもとつぶら)つぶつぶ先生です。
静岡県出身:40代
美術教室の先生として20年以上経ちました。武蔵野美術大学短期大学部(があったころ)美術科卒です。大学サークルアトリエちびくろのOGです(^^)
同郷の友人がすごく楽しそう活動しているのに魅かれてサークルに入りました。自分の思い出作りとして参加させてもらいましたが、子どもって面白い!そして、一緒に楽しむことを教えてもらいました。そのまま子どもと活動することの楽しさをもっと追求したくなり、現在も活動を続けているのかなと思います。
芸術による教育の会で子どもの指導を続ける中で、アート活動は子どもにとって大切な教育であると真剣に考えるようになりました。自分の子どもの育児においても、芸術による教育の会の理念は素晴らしく、仕事をする中で得た知識がとても役に立っていると感じています。アート活動が子どもにどんな影響がありどのように大切なものなのかを、子どもに関わるすべての大人に伝えていく使命があると思っています。