はじめまして。
芸術による教育の会の
こまどり教室、ひまわり南教室、向原(木)教室、第一新座教室
で教師をしております小林直子です。
「なおこせんせい」と呼ばれるようになって、かれこれもう10数年・・・
「ママ」と呼ばれるようになって、はや4年半が経ちました。
日々の子どもたちとの関わりは、
ずぅっとずぅっとむかし、世界は今よりずっとふしぎに満ちていて、
暗闇はとてもこわくて、
水たまりは天国とつながっていて、
どこへだって自由に行けた頃を思い出させてくれます。
毎朝、息子と幼稚園へ歩く道すがら、私はひたすら時間のことばかり考え、とにかく少しでも早く進むことしか頭にないのですが、
息子は私の手を引っ張りながら
「ねぇねぇ、ママ、みて、はっぱだよ。」
「ねぇねぇ、ママ、ミミズさんがいる。」
「ねぇねぇ、ママ、ひこうきぐもだねぇ。」
と、目に入るものすべてを言葉に出してみたりして。寄り道ばかりでちっとも前には進めません。
水たまりは足を入れるもの
マンホールの穴は石ころを落とすもの
葉っぱは拾い集めるもの
鳥は追いかけるもの
私は、幼稚園へ連れて行くという目的のために歩く。
息子は、歩く時間を楽しむ。
改めて、私と息子の見ているもの、流れる時間は全く違うのだなぁと感じます。
子どもが絵を描く時もそう。
バケツは筆を洗うだけのものではなく、筆についた絵の具の流れ出る模様を楽しむもの
色鉛筆は絵を描くだけのものではなく、並べてコロコロ音を楽しむもの
子どもを通して見てみると、あたり前だったものが なんて楽しくキラキラした世界に変わるんだろう。
子どもの寄り道レーダーにはもう、本当にかなわないんだなぁと思います。
子どもの目線 なんてもう おこがましいようだけれど、
少しでも近づきたくて 真似をしてみる。
少し大きくなってきたやわらかい手を握りながら、一緒にしゃがみこんでみる通園路、
水たまり越しに目があう息子の笑顔にほんの少しだけ、時間がゆっくり流れていくような朝でした。
(…そのあともちろんダッシュ。)
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