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研究ノート

芸術による教育の会研究部長:佐藤かよこ

芸術による教育の会副理事長:寺尾憲


柔軟な思考力の育成

柔軟な思考力とは?

☆柔軟な思考力を伸ばす方法

1,学校の学力成績を過大に重要視しない。(思考の柔軟さを失う)

2,学校の勉強に関係のないことに興味を持っていても、それを妨げてはいけない。(子供の興味を非難したりケチをつけたりしてはいけない。)

3,色々な経験をさせることが重要(その時に感動することが大切)(横械的に覚える知識よりも体感を通して得た知識は創造力を高める。)

4,目標に向かって進む時、その道すじには色々あることを体感させる。

5,試行錯誤を経て正解にたどりついたとき、創造力は飛躍的に高まり、征服感、満足惑が得られ、自信がつく。

6,試行錯誤の最中に失敗して子供が落ち込んでいる時、やさしくなぐさめて、そして励ましてあげることが親や教師の仕事である。

7,学校の成続は、平均点主義より一点豪華主義のほうが柔軟な思考力を育みやすい。(比較の原理、どんなジャンルでもよいから、一番になる)

8,アニミズム思考は柔軟な思考力を高める。

9,子供の出したアイディアは絶対に非難せず、それを肯定して、評価する。

10,いたずら心や遊び心が柔軟な思考力を高める。

11,ロールプレイは、柔軟な思考力と柔軟な表現力を養います。

 ロールプレイは役割劇と訳されており、カウンセリングの技法の一つです。最も簡単なものは、「役割交換」です。例えば、お母さんと娘が役割交換して、(娘が母の役、母が娘の役)会話します。そうすると、いつのまにか、相手の気持ちが心から理解でき、問題を解決できるのです。先生と生徒が役割交換すると、予想外の成果があがります。言うことを聞かない生徒も、先生の役をやることで、先生の気持ちが体感を伴って理解できるのです。すべてが演技と思わせることがポイントです。

12,デベートは柔軟な思考力を養います。

 デベートとは、あるテーマをもとにして、賛成と反対にわかれ、議論します。ポイントは、自分の本心が賛成か反対かは関係なく、じゃんけんで、どちらかを決めて討論します。

 

☆柔軟な思考力を伸ばす家庭での方法

・新しいゲームを買った時、ゲームのやり方について、親は教えてはいけない。子供が説明書を読んで、やり方を皆に教えるようにする。

・プラモデルを買った時、説明を読みながら子供だけで組み立てさせること。

(親が指示し、手伝ってはいけない)

・ゲームやおもちゃに飽きたとき、新しいルールをつくって遊び方を工夫する。

・『ごっこ遊び』について、今までとはちがうルールを考えて遊ぶ。うまくいかなかったら、ルールを改善して行く。

・壊れたおもちゃやゲームは創造力開発の宝庫。工夫しだいで、新しいおもちゃやゲームが誕生する。(父のアドバイスが子供を勇気づける。)おもちゃをよく分解する子供は伸びる。もとどうりに組み立てられたら大げさにはめると良い。

・海水浴場の砂浜は創造力の宝庫。海水や波という敵が加わるために工夫が要求される。(川、山、原っぱ、たんぼ、など自然は創造力を養う宝庸です。)

・抽象形から具象形を発想させる。……○△ロからの発想、デカルコマニーからの発想、数字や文字からの発想、マープリングの模様からの発想、等々。

・いつも見慣れた素材(物)や不要になったものを工夫して、おもちゃなどを作る(価値の変換…その物に新しい価値を見い出して、別の価値を創造する)。

 

☆勉強を好きにさせる方法

 もし、夫が会社から帰ってきて、『さあ、仕事をしなさい、何をぐずぐずしているの、テレビばっかり見ていてはいけません。仕事をしないのならテレビを消しますよ。』と、最愛の妻から言われたらどうでしょう。多分、一週間ともたないでしょう。『ふざけんな!おれを何だと思っているんだ、出ていけ!離婚だ!』

夫が人格を無視され命令され、すべてに干渉されたらたまったものではありません。子供にも全く同じことが言えます。最愛の母から『勉強しなさい、遊んでばかりいてダメじゃないの、テレビを消しなさい、いつまでファミコンをやっているの』と言われたら、夫と同じように、必ずいやになるでことでしょう。『ふざせけるな自由にさせろ』と、わめいて、徹底的に抵抗したいところです。『おまえなんか、母親だなんて思わない、ででいけ!』と子供は言いたいのです。しかし、子供は言えません。それは、どんな母であろうと、どんなに厳しいことを言われようと、母の代わりは得られないからです。『夫婦は離婚できるが、母子は離婚できない。子供は親を選べません。』

1,勉強が子供の仕事と考えてはいけない。

(『勉強していれば安心』という親の考え方は誤り)

2,母が子供の勉強を『厳しく』『怒って』『怒鳴って』教えてはいけない。

3,他の子供と成績を比較して怒ってはいけない。 (最低の対応)

4,得意な科目を作ってあげる。(平均点主義はダメ)(特技を一つ身に付けることで、劣等感から解放される。)

5,子供の趣味は最優先で伸ばすことが重要。

6,期待されると子供はやる気を出す(ピグマリオン効果)。この効果は『子供が得意としている分野をより伸ばす場合』にはっきりと現れる。『自分は親や先生から期待されている』と実感すると、子供は本当に伸びる』。一方、この子は頭が悪いと親が思い込んでいると、子供の能力を潰してしまうことになる。

7,ほめることにより、能力は確実に向上する(成績を含む)(にがてなことをほめられると、うれしさが自信に変わる)

8,勉強にゲームやギャンブルの要素を付け加える方法(母親の柔軟な対応のしかたなどについての例)

*『勉強する、それともお手伝いがいい?』と二者択一を迫る。(勉強するそれともテレビ?はだめ)

*くじびきをさせてはずれたら勉強させる。

 (当たり…テレビ、はずれ…勉強)

*あみだくじも有効であり、くじの公平さが子供を勉強に引き込みます。

*サイコロを2個同時に振って目の合計数の番号の問題数をやらせる。(子供は小さな数字がでるようにと祈るようにサイコロを振る。ゲームやギャンブルの気分になり、勉強に対する身構えがとれやすい。)

*母親の仕事と子供の勉強がどちらが先に終わるか競争する。『お母さんがお洗濯するのと、あなたの宿題が終わるのとどちらが早いか競争よ。あなたが勝ったら、おやつはハンバーガーよ』

*試験の前に、『あなたが先生だったら、どの問題を出す? 予想問題用紙をつくってみようよ、どれだけ当たるかお母さんとかけようか、2つ当たったら明日のおやつはドーナッツよ」(試験の山かけは勉強の基本です。重要なところが必ず出ます。どこが重要かを子供が見つければ全部を理解したと言っても過言ではない)

9,子供にはどんどん買い物をさせる。買い物は算数そのものであるばかりか、損得勘定、必要と不必要、無駄、などの感覚をやしなう。

*今日の夕食はテンプラ。必要な物を3000円で買ってこさせる。(野菜、魚や肉、海老、その他)どういうバランスで買ってくるかを考えさせる。予算、おつり、値引き、量を考えることは、生きた算数です。

*ディスカウント店で定価の3割り引きのおもちゃを買う場合。いくら得をするかを計算させる。

*1個だと150円、5個で600円、という値札がついていたとき、5個買えばいくら得するかを計算する。

買い物は実践を通して、パズルにしてしまうと、楽しみが2倍になります。