「間違った教育」を「素晴らしい教育」に変えるにはどうすればいいのでしょう?

前回のブログにて・・・

子どもの、その育ちたがりの好奇心を「苦手」にするのは「間違った教育」に原因があると思います。

・・と書きました。

子どもは、自らの力で育ちたがりで知りたがりなんです。

間違った(偏った?)教育は、何でもかんでも他人と競わせ、比較し、大人の都合に合わせた物差しでどちらが優れているかを測りたがります。

わざわざ『平均点』を示し、「普通より上か下か?」を意識させては、劣等感や優越感を植えつけます。

学校では、曖昧さや多様さに寛容であるはずの美術ですら、通知表なるもので評価したがります。

子ども達は常に「未成熟な者」として扱われ、100点満点からの減点法で「どこを間違えたか?」「なぜ間違えたか?」と劣等感を植え付けられます。
育ちたい意欲が「苦手」に変わり、ついには「嫌い」になってしまうのは、そういった間違った(偏った?)教育の形に原因があると思います。
悲しいですね。

教育を一本の木に例えると

学校の現場で行われている教育の形の多くはバランスのとれた広葉樹をイメージして行われていると思います。

そういうバランスのとれた人間になると安心ですよね。

親も安心です。

だから、教師も安心なのです。

多くの親は、「みんなと一緒なら安心」なんです。

でも、子供って本来はそうはならないものです。

子供は親や大人が「みんなとの違いについて」必要以上に脅さない限りは、安心を目的に生きていないのです。

知的好奇心の塊ですから。

子供達は自らが育ちたがりで知りたがりですが、育てられたがりでも教わりたがりでもありません。

自らの関心や好奇心が動機づけとなって、育ちたがり、知りたがるのです。

「間違った教育」を「素晴らしい教育」に変えるにはどうすればいいのでしょう?

それは、私たち現場の教師が「素晴らしい教師」になることだと思います。

「間違った教育」をする未熟な教師は、クラスをそして生徒たちをバランスの良い広葉樹のようにするために剪定ばさみを持って授業をしています。

教師のイメージから外れた枝をチョキンチョキンと切り落とすのです。

教師自らが教えやすいように、自分の枠からはみ出る枝を切り落とすのです。

当然、子供たちの個性は伸びません。

子供達は、教師の顔色ばかりを見て、何を求められているかに気を使いながら、余計な枝を伸ばさないように、苦手な枝を頑張って伸ばすように・・・「みんなと同じ」であろうとするのです。

「素晴らしい教育」をする教師は、子供達が伸ばす枝を切り落としたりしません。一本一本の木々がたくさん太陽の陽を浴びるように、周りの環境を整えることに神経を使います。

子供達が安全で安心して生き生きと活動できるように、豊かに学べる環境を整えるのです。

素晴らしい教師は、子供達自らが伸ばしたいと思う枝がすくすく育つように、サポートをし環境を整えます。

未熟な教師の教育を受けた子供達は、造園にある木のようにみんな同じ姿に作られ個性が発揮できません。

大人から求められた枠に収まり、「みんなと違ったらどうしよう」という不安を持っています。

その中で優等生は、大人の都合に沿って最も理想的に成長したと褒められ、その期待に答えたことにこそ誇りを持っています。

優れた教師の教育を受けた子供達は、森林の木々のように力強く個性豊かな姿をしています。

「みんな違っていいんだ!」と自信を持っています。

そして、他者の個性(自分との違い)についてこそ、寛容で温かい理解を示します。

芸術による教育の会では、生徒たちに「一人一人違うからいいんだよ」とそれぞれの個性を認めます。

そして、美術を通して生きる力を育むことが目的です。

失敗させない教育ではなく、むしろ美術を通していっぱい失敗を経験する教育です。

芸術による教育の会の教師は、剪定ばさみを持って子供達の個性を切り落としたりしません。

子供達の個性にエネルギーを注ぎ込む太陽のようでありたいと思っています。

そのためには、子供達と同じように、私たち教師自らが育ちたがりで知りたがりでなくてはなりません。

未熟なのは子供達だけではなく、私たち教師こそがまだまだ発達途上人なんですよ。

私たちも毎日の成長痛と知恵熱に悩みながら、子供達に負けない育ちたがりの好奇心を持ち続けたいと思います。


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PROFILE

屋嘉部 正人
屋嘉部 正人芸術による教育の会GM
沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師

大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。

美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。

50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。