「スライムを作ろう！」そりゃあ楽しいに決まってるでしょ！

美術教室で久しぶりにスライムを作りましたよ！

実は、私はスライム作りが嫌いなんです。

スライムを作るだけで、美術教室のお月謝をもらうのが申し訳ないからです。

スライムなんて、プロの美術指導者の手を借りないでもレシピ通り作ればできちゃうじゃないですか！

だから、私は保護者の皆様に申し訳なくて・・「スライムやめよ！」と先生たちに提案するのです。

 

でも、先生たちの中には・・「屋嘉部先生！でも生徒たちとても喜ぶんですよ！」「そうそう！連休明けはスライム最高ですよ！学校行きたくないよお！って気持ちも吹っ飛びますからね！」とやる気満々です。

 

「そりゃあ、生徒たちは喜ぶに決まっているよ！」

「お菓子と野菜とどっちが喜ぶっかって考えると、子供達はお菓子を選ぶでしょ！　でも、大人は子供の成長のために必要なものを食べさせるんだよ！」

「もっとわかりやすい例えで言うと、勉強とゲームとどっちが楽しい？って聞くと、そりゃあゲームがいいって言うに決まっているよ。」

「美術教室でも、子供達が喜べばそれがイイ課題とは言えないんだよ！」

「苦くても栄養だから食べなさい！って言うように、スライムのように楽しくなくても、子供達に必要な頭の栄養・成長につながる課題での指導力を磨かないとダメなんだよ！」

 

なんて・・正論を堅苦しく言っていても美術は楽しくないですよね！

「一年に一回くらいは、ただ楽しいだけの課題でもイイか！」ってなわけで、今日はスライムです。

 

もちろん、子供達は大興奮です。

 

「今年の美術教室で今日が一番楽しい！」

「宇宙一楽しい！」

「先生！来週もスライムにして！」

 

って、私は、喜ぶべきなのか？複雑な気持ちです。

 

スライム＝おっぱい

 

子供達に、「スライムっておっぱいみたいだよね？」って言うと、冷たく白い目でにらまれますが・・・子供達は間違えなくスライムの感触で赤ちゃん返りして癒されています。

 

だから、私たち芸術による教育の会では、新年度が始まり新しい環境でストレスが溜まる時期をねらっては、「癒され」課題を入れるのです。

 

美術は無意識の領域とダイレクトにつながります。

無意識へアクセスすると、理屈なんてどうでもイイのです！！！

 

保護者の皆様、こんなゆるゆるの美術教室に、いつもご理解ご協力をいただきありがとうございます。

 

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ご家庭でスライムを作る時のコツ

材料：PVA（ポリビニルアルコール）洗濯糊、ほう砂（ホウ酸ではありません）、５００mlのペットボトル、水彩絵の具、洗面器、割り箸

作り方：

１、ほう砂飽和水溶液を作る。
５００mlペットボトル満水の水道水に、キャップ一杯のほう砂を溶かす。

２、洗面器にPVAを入れる。

３、好きな色の水彩絵の具を入れてかき混ぜる。
小指の先ほどから親指の先まで・・それ以上でもOK。水彩絵の具にはアラビアゴムが含まれているので、スライムが若干ゴムっぽくプニュプニュします。

４、洗面器にほう砂水溶液をちょろちょろっと入れる。
少しずつ加えたほうが楽しいでしょう。あまり入れすぎると硬くなりすぎる。少なすぎると、ゆるゆるで気持ち悪い。

５、割り箸でよくかき混ぜる。

６、出来上がり！

私たちのレシピはイイ加減なんです。

イイ加減なほうが・・色々失敗しながら「なぜ？・・」「どうしたらいいの？」と出会えてイイのです。

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実験：

１、ストローで膨らまし大きな風船を作ることができます。

２、食塩を少しずつ加えていくと、浸透圧で水分がスライムの外に出てきて、スライムが硬くなりスーパーボールのようになる。

３、鉄粉を加えるえて、磁石を近づけると面白い動きをする。

４、お酢を加えると、液体に戻る。
スライムが腐らないようにと防腐剤がわりにお酢を混ぜてみました。するとスライムが水に戻ってしまいました。お酢は手にくっついたスライムを掃除をする際に役立ちます。

 

注意：

ほう砂は有毒です。小さなお子さんのいるご家庭では特にご注意ください。丸ごと一個食べてしまうと大変なことになってしまうかもしれません。

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