「考えてから描くのではない! 描きながら考えるのだ!」

「考えてから描くのではない! 描きながら考えるのだ!」

ブルースリーのセリフみたいですが・・

5歳前の子どもたちの多くは、考えてから描くのではなく、まずはとりあえず描き始めます。

砂場遊びと同じように描き始めるのです。

私の教室の天才かずくんが、3歳の時の動画です。

この動画は幼稚園の先生方への研修会になんども使わせてもらいました。

もちろん、保護者様同意の元です。

まずは、ご覧ください。

かずくん

「よく考えてから描くんだよ!」という指導者の言葉をよく耳にします。

よく考えてから描くから緊張しちゃうんですよ。楽しくないんです。

よく考えるということは、その子の頭の中の引き出しの中にしまっているものにアクセスし、そこから引っ張り出して描きなさいということです。

よく考えて描くということは、考えた通りに寄り道しないで描きなさいということです。

子どもの絵は寄り道するから面白いんですよ。

最後はどこにたどり着くかわからない冒険なんです。

リアルな世界でそんな冒険をすると大怪我したり事故にあいますよ。

でも、画用紙の中は安全なんです。どんな冒険をしてハプニングが起きようとへっちゃらです。

もう一枚紙をめくればいいのです。

描きながら考えるというのは、「手で考える」とも言います。

とりあえず手を動かしながら、その様子を感じとり、次にどうするか考えるんです。

頭にしまったものにアクセスするだけでなく、描きながら新しい出会いと気づきがあるんです。

そして、その出会いと気づきを新たな発想へと広げていくのです。

「よく考えてから描きなさい」という指導者の心は、子どもがどんな絵を描くのか心配でたまらないのです。ちゃんとした絵を描いてくれるか心配なんです。

それは、子どものことを心配しているんじゃないんです。

指導者自らの立場を心配しているんです。

子どもにとっては、親に監視されながら子ども公園で遊んでいるようなものです。

監視している親は、子どもが起こすハプニングを心配しながら見守ります。

ときに、親は「親の躾がなっていない」と自分自身が責められるのではないかという不安を感じながら、子どもが次に何をするのかヒヤヒヤしながら見守るのです。

かずくんも、小学6年生になりました。

一昨年5年生の時はクラスメートから「師匠」と呼ばれていたそうです。

6年生になってからは、「画伯」と呼ばれ出したそうです。

ちなみに、かずくんの作品はルーブル美術館にも飾られたことがあります。

私は、かずくんに絵を教えたことは一度もありません。

この動画でのやり取りのように、彼の表現を受容し共感するだけです。

「上手だね」と褒める必要はないのです。むしろ褒めないほうがいいのです(なぜ褒めないほうがいいかはこちらの記事を読んでください)

かずくんは、これから度々このブログに出演します。

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PROFILE

屋嘉部 正人
屋嘉部 正人芸術による教育の会GM
沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師

大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。

美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。

50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。