自分でなんとかする力(子どもの工作を見て涙)

先日のバレンタインのおまけでペットボトルのペンケースを作ったことをブログに書きました。久しぶりに(仕事抜きで)作る楽しみを感じることができ、大満足で、教室でも生徒や保護者の皆さんにたくさん自慢しました。楽しかったことを共有したくなります。

素敵な後日談です。

子どもたち、特に女の子がいいな〜作りたいと言っていました。ペットボトルを綺麗に切るにも、ファスナーをつけるにもコツがいるし、ファスナーの長さ調整とか子どもが作るには難しいポイントが結構あるんだよな〜どうやって作らせたらいいかな、高学年なら大丈夫かな⁇「今度作ろうね!」と約束して、どんな作り方だったら子どもでもできるか考えていこうと思っていました。

今週のレッスンで、小学二年生のHちゃんが可愛いペットボトルを持ってきていて、あれあれ?なんだろう、とよく見て見たら、自作のペットボトルペンケースでした!

絵柄のついたセロハンテープでおしゃれに飾っています。

開くとこんな感じ。蝶番の部分はセロハンテープでできています。

手に入る材料で健気に作っている姿を想像するだけでキュンときて、涙が出そうになってしまいました。最近涙腺が緩すぎます〜(T_T)

お迎えのお母様に聞いたところ、黙々とお家で作っていたそうです。出来上がって、つぶつぶ先生に見せるんだ♪と言って持ってきてくれたそうです。ますます嬉しい。

Hちゃんがこのペンケースを作り上げるには、まず、私の作品を見て作ってみたいと思ってくれました、作りたいという意欲を持ってくれたということです。そこから憧れだけではなく、どうやったら実現できるのか、試行錯誤をしました。ペットボトルは身近にあるけれど、ファスナーはない、じゃあどうする?おしゃれなテープで代用してくれましたが、それに行き着くまでたくさんの試行錯誤があったはずです。最初に思い描いていたイメージからは変わってきたかもしれませんが、考える時間もきっと楽しいものだったのかなと思います。見た目の可愛らしさにもこだわってくれていて、デザインセンスもすてきです。思いを形にし、自分の力で作り上げる力を持っているHちゃん。普段はおとなしい可愛らしいお子さんですが、内に秘めた芯のある強い力を感じました。

美術教室ではこのような、子どもの力に驚かされることがたくさんあります。やってみよう、試してみよう、工夫してみよう、皆が持っている力を信じて応援すれば、子どもは自ら困難を乗り越えて成長していきます。過程が大事、出来上がった結果は本人にとってとても大切なもの。

みんなにはできないかも〜なんて侮ってしまった先生は大反省です。
Hちゃんありがとう!ペンケース大切に使っていこうね。

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【後日談】こちらのブログ、ご両親が読んでくださり、お二人とも泣いちゃいました、と教えて下さいました(と話すそばからまた涙のお母様)Hちゃんのお家ではお子様たちが何かを作るのが日常で、なんでもないことだけど、子どもの一生懸命な気持ちを感じて泣けてきちゃったそうです。子どもの姿を愛おしく感じる出来事だったのかなと思います
子どもの工作を見て泣いている先生とお母さん。。不思議な図(笑)ですけれど、同じ思いを共有できて嬉しかったです。ありがとうございました。
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PROFILE

つぶつぶ先生
つぶつぶ先生
橋本円(はしもとつぶら)つぶつぶ先生です。
静岡県出身:40代
美術教室の先生として20年以上経ちました。武蔵野美術大学短期大学部(があったころ)美術科卒です。大学サークルアトリエちびくろのOGです(^^)
同郷の友人がすごく楽しそう活動しているのに魅かれてサークルに入りました。自分の思い出作りとして参加させてもらいましたが、子どもって面白い!そして、一緒に楽しむことを教えてもらいました。そのまま子どもと活動することの楽しさをもっと追求したくなり、現在も活動を続けているのかなと思います。
芸術による教育の会で子どもの指導を続ける中で、アート活動は子どもにとって大切な教育であると真剣に考えるようになりました。自分の子どもの育児においても、芸術による教育の会の理念は素晴らしく、仕事をする中で得た知識がとても役に立っていると感じています。アート活動が子どもにどんな影響がありどのように大切なものなのかを、子どもに関わるすべての大人に伝えていく使命があると思っています。