春、アートで心もすっきり、新生活を迎えよう

春、新しい生活のスタートする季節ですね。これをお読みいただいている皆さまも、新しい環境にわくわくする気持ち・少し緊張する気持ちなど、普段と違う心もちの方もいらっしゃるでしょうか。
子ども達も同じようです。環境の変化は、嬉しくもあり、先のみえない不安や緊張もあるのでしょう。

美術の場でも「あれ、この子なんだかいつもと様子が違う」と感じるのは、春が多いです。この間まで具体的に描いていた子の絵がぐちゃぐちゃ描きになったりします。

そんな時、子どもにどう対応したらいいのでしょうか?


「絵がぐちゃぐちゃ描きになってもとめない、イライラもやもやの発散を思う存分してもらう。」これは、ためていた気持ちを吐き出す行為です。

便秘と同じで、ためていると苦しいですよね。
 

そして子どもに対して「気持ちよかったね」と声をかけること。

それは、ぐちゃぐちゃ描きをした行動(気持ちをだしたこと)、そしてその子の今をOKと認めることです。

そうすると、子ども達の表情は変わり、すっきりとしたお顔になります。


子どもの表情・行動・絵に表れているのは、その子が1番きいてほしい心の声です。「不安だよ、ちゃんとなんてできない」でも子ども達は、言葉では言ってはくれません。

それは言葉では表現するのが難しい、そして「しっかりしなきゃ」と自分を叱咤激励する気持ちもあるからではないかと思います。

葛藤のなか、がんばっているのでしょうね。

そんな子ども達に絵の中でいっぱい出してもらい、すっきりした心で新しい生活を送ってもらえたらと思います。




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PROFILE

きょうこ先生
きょうこ先生
芸術による教育の会 美術教室教師、イベント・講座事業部長
 作家活動をしながら、芸術による教育の会で美術教師をしています。
 この仕事では、美術を通して人の心が動く瞬間に出会えることが大好きです。そんな瞬間に自分自身が関われる時、私自身も感動をもらってエネルギーにさせてもらっています。また美術教室では、子ども達が長く通ってくれ、美術教室がその子の成長に関わっていけることがすごく素敵だなと思います。その子その子により、いい時ふつうの時しんどい時いろいろありますが、どんな時でも心がほっとする美術の場がある、そういう場をつくっていきたいと思っています。
 作家活動としては、木を削って、絵(テンペラ画)を描いています。個展・グループ展で発表しています。個展では1枚1枚の絵の発表というところに加え、展示をする際、複数の絵をどう展示するかで空間をつくっていくことを大事にしています。