コロナウィルスから子ども達は何を学ぶのか?

久しぶりに書くブログがこんなテーマになるとは思いもしませんでした。

今、大変な事態がやってきました。

日本中そして世界中が不安の渦に巻き込まれています。

私たちの美術教室は、人と人をアートで結ぶ活動です。

このコロナウィルスの拡散によって、コミュニケーションの場が遮断されています。

人と人を結ぶ活動ができないのです。

大変な事態です。

マスクをする人、咳き込む人、中国から来たから、アジア人だから、などの理由で良好なコミュニケーションが取れないばかりか疎外や迫害され、暴力さえ起こっています。

子ども達は、大人の行動をよく見ています。

新聞を読みながら、ニュースを見ながら呟く大人の言葉をよく聞いています。

これまで経験したことのない恐怖と不安に、大人達は、自分の両親は、または先生達はどのように立ち向かうのか?

その言動の一部始終を通して、子ども達は「人として如何に生きるか」を学び大人になります。

この国の政治家達が、お互い協力し合うこともせずに相手の落ち度ばかりを探し、揚げ足を取っては避難をする。そしてまた非難する人を非難する。

『人はどのように協力し、より良い社会を作るのか?』

私たち大人の言動を通して、その見本が子ども達に刷り込まれます。

人の移動を制限して健康と安全を守ろうと必死になるリーダー

それでも止むを得ず満員電車に乗らざるを得ない人たち

少しの熱でも自粛し自宅待機する人、少しの熱ぐらいならと出かける人

マスクをする人しない人

今まさに、コロナウィルスを通して、子ども達はとても大切なことを学んでいます。

「その行動を決断した目的は?」

「なぜ?誰のために?何を一番大切に考えてそれを選択したの?」

「僕が休むとお父さんもお母さんも仕事ができないで困るって言うけど、もしお父さんとお母さんがコロナに感染したら僕はどうなるの?」

大人達は何を大事に生きているのか?誰を大事に生きているのか?

「コロナウィルスにどのように立ち向かうのか?」

いろんなエゴがぶつかり合って、こんがらがって、怒鳴り合って、非難しあって、助け合って、譲り合って、その様々な大人の言動から何を学び、子供たちはどのような価値観を持った大人に育っていくのでしょう?

人は恐怖や不安に陥るとどんな行動をするのか?

いじめや差別はなぜ無くならないのか?

今、この社会を襲うコロナウィルスが、私たち社会に持ってきた恐怖と不安に対して、私たち大人がどのような行動を取るのか?

その行動が、未来を生きる子ども達への見本となり実践知となります。

コミュニケーションが遮断されたこんな時だからこそ、子ども達には、独りでいることの寂しさ、無力さを感じながら、私たち大人の良い見本を通して、人を大切にし、人を信じ、人を愛することの大切さを学ぶ機会にしてほしい。

人生に起こること全てに意味があるならば、

コロナウィルスは、人間に最も大切なことは何かを教えにきたのかもしれない。




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PROFILE

屋嘉部 正人
屋嘉部 正人芸術による教育の会GM
沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師

大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。

美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。

50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。